さて、業者が決まったら今度は荷造りです。「たかが荷造りされど荷造り」適当に詰めると運搬中の揺れでモノが普通に壊れます。「ちょっとぐらいいいか」そのちょっとが大事件になりますので荷造りはきっちりきっかりやりましょう。
始めに・・
こんにちは!!
前回までのおさらい。
1.見積もりは複数依頼し、価格競争を起こさせる
2.追加料金のシステムについてヒアリング
3.値引き交渉は「提示されたトラックのトン数×1.5万円」
でしたね!!さてここからは引越の業者も決まりいよいよ準備に入ります。ここを適当にやってしまうと段ボールを開けてみたら「ぐちゃぐちゃ」なんてことが起こってしまいます。
せっかく値引きに成功しても段ボールの中でお皿が全滅、インテリア破損、ガラスのコップが粉々。
そんなことになったら結局買い替え等で合計金額は値引く前より高くなってしまいます。元々はこの引越料だし・・と、割り切れる人はいいかもしれません。ちなみに筆者は絶対に割り切れません。ちなみにほとんどの引越し業者は「運送中の破損」に関しては補填されません。
引越の荷物に入れ忘れて後日宅急便で送ったら高かったなんてこともあります。
元引越業者が語る引越準備の「ここに気をつけろ!!」・・書いていきます!!
荷造りの事前知識7つ
始めに覚えておいてもらいたいことを7つ書きます。
・タンス、冷蔵庫などのモノを入れられるものはすべてカラにする。
・重いモノは小さな段ボールへ、軽いモノは大きな段ボールへ。
・新居の図面を用意し、どこに、なにを置くのか記しておく。
・上記図面に部屋番号を割り振り段ボールにも持って行ってほしい部屋番号を記載する。
・ベランダ周りを忘れる人が多い。
・ゴミか荷物かしっかり分ける or わかるように工夫をする。
・必ず引越業者が来る前にすべて終わらせる。
では細かく見ていきましょう。
タンス、冷蔵庫などのモノを入れられるものはすべてカラにする。
おそらく営業担当者からも話はあったかと思います。結構重要です。「ちょっとぐらいいいよね?」が大災害を巻き起こす可能性があります。
引越業者の人が手で運んでいる最中はあまり問題はないのですが問題はトラックで輸送中。あのトラックの中ってかなり揺れるんですよ。
その揺れと衝撃に耐えられず冷蔵庫の中で中身が飛び散り、新居について最初の仕事が「冷蔵庫の中で拡散されたラッキョウの処理」になってしまった人がいました。
中身カラにしてくださいと作業前にあれほどお願いしたのに。。
タンスに衣類を入れたままでタンスそのものが破損やタンス内部の底が抜けた、なんてこともありました。カラーBoxが曲がって開かなくなったなどもありました。
中にモノが入る系のものは必ずカラにしましょう。「ちょっとだけ」その油断があとで大災害を引き起こす・・・かもしれません。
重いモノは小さな段ボールへ、軽いモノは大きな段ボールへ。
これも意外と皆さん知らない。大小の段ボールをどのように使うのかここに書いておきます。
大段ボール:衣類、タオル、ぬいぐるみ、カーテン、小物類
小段ボール:本、食器、食品
大体こんな感じです。その理由についてお話します。
大段ボールの注意点と活用法
大段ボールの方がたくさん入れられるから本とか入れるといいじゃん!!
そう思う方は多くいらっしゃいます。
ただ、大段ボールに本を詰めるとかなりの重さになります。重くて持てない・・はさすがにないですが運んでいる最中に段ボールの底が抜けるという事件が度々発生しています。結果荷物が散乱して大惨事。
またトラックで輸送中に大段ボールが重いと下の段ボールが潰れます。明らかに上部が潰れた段ボール・・皆さん見たことないですか?あれです!!
以上の理由から大段ボールには衣類など比較的軽いモノを入れましょう。
小段ボールの注意点と活用法
さて小段ボールには本や食器、食品など重なると重くなるものがメインになります。衣類などとは違い特に食器は「揺れ、振動に非常に弱いです。」
業者さんに頼めば食器用の包み紙みたいなものをもらえます。食器やビンはかならず1つ1つ丁寧に包んでください。横着して5枚一気に・・とかやっていると走行中の揺れ、振動で食器が割れます。筆者はまだ学生の頃、めんどくさがってガラスのコップを重ねて粉々・・まではいきませんでしたが普通に使えなくなりました。
また段ボール内部は「できるだけ隙間を作らない」ように荷物を詰めましょう。これも走行中の破損に原因になります。空いた隙間にはタオルを詰めるなどの工夫してみて下さい。
走行中の破損については面倒見てくれない業者がほとんどですからね~。運送中に段ボールの中で食器が全滅したとしてもすべて自腹で直す羽目になります。
新居の見取り図を用意し、どこに、なにを置くのか記しておく。
これはマストではありませんが業者さんとしっかり意思疎通を図るためにもあると便利です。ただ口頭でお願いをすると「いや、これはここじゃない!!」が発生します。大抵気が付くのはすべての荷物が運び込まれた後・・こうなると大きな荷物(タンスやベッドなど)動かせない場合がほとんどです。また例えば3階に置く予定のものが1階にあったりするとかなりいい運動を強いられます。
このようにならないためにも部屋の見取り図に「こっち向きにベッド」「ここの壁にタンス」などわかるようにかいたものを渡しておくとあとはその通りにやってくれます。
ついでに部屋番号も割り振っておきましょう!!
何か条件がない限り基本的には大物家具→普通の家具→段ボールの順番で家に入っていきます。段ボールを先に中に置いてしまうと大物家具が通れなくなることがあるからです。
つまり万が一大物家具の配置が予想と違っても段ボールが入る前だったら修正が可能です。
ただ待っているのではなく大物家具の行方だけはしっかり見届けましょう。
段ボールにも持って行ってほしい部屋番号を記載する。
これ以外とやらない人が多いんですよ。これをやらないと「2Fキッチンなのに段ボールは1Fロビーに」「大量のマンガがキッチンに」なんてことが起こります。
上記の見取り図に部屋番号を記載し、持って行ってほしい部屋番号を段ボールに記載する。これだけですべて解決されます。
書く場所は大抵段ボール横と上に記載する箇所があるので「3」「フロ」「玄関」「K」などわかるように書いておくと便利です。
ベランダ周りを忘れる人が多い。
ただの注意点です。ベランダのサンダルやプランター、物干竿などベランダに置いてあるものは忘れる方が非常に多いです。
物干竿を自力で引越って地味にだるいです。
ゴミか荷物かしっかり分ける or わかるように工夫をする。
引越の際断捨離をする人も結構多くいます。衣類や食器など小物から冷蔵庫、洗濯機は処分するという方は多くいます。
あらかじめ営業担当者には伝えているとは思いますが、「持っていかないもの」「処分してもらうもの」などは別箇所に固めておくか養生テープなど見てすぐにわかるように工夫をしましょう。
以前、すてる予定のものも持って行ってしまい処分にこまっていた方もいました。
必ず引越業者が来る前にすべて終わらせる。
これが一番大事で一番難しい。段ボール1つ2つ分ぐらいでしたらすぐになんとかなりますが全く終わってない状態だと違約金騒ぎになります。
また、引越業者も人間なのでできる限り彼ら、彼女らが働きやすいように心がけてあげましょう。
お客がいい反応だとあちらもいい反応になることが多いです。
せっかくの新居への入居です。気持ちよく終わりたいですね!!
次は当日とその後についてです。引越しは当日ですべてが完了するわけではありません。気を付けて。